花粉症注射

花粉症の人は、自分の症状が出始める時期の前には、あれこれと対策を考えます。中でも毎日決まった時間に飲まなければならない薬、これがかなり厄介です。特に症状が出る前に予防としてもむ場合、うっかり飲み忘れといったこともよくあるケース。薬が面倒くさいと感じる方でしたら、花粉症注射も選択肢に入れてみるとよいかもしれません。

あまり耳にされないものですが、実は花粉症注射は存在するのです。

花粉症注射は大別して２種類あります。それは、

1. 副腎皮質ホルモンの注射
2. 減感作療法の注射

です。
1．は、一発で効きます。驚くほどの即効性！くしゃみ、鼻水、鼻づまりが、数時何でスーッと引いていきます。１本の注射で１ヶ月程度、効果を維持することができます。個人の体質にもよりますが、少なくとも３週間は効果が持続するでしょう。ただし副作用の危険性から、内服薬の服用など安全な花粉症対策を選ぶ医師が多いため、利用されることの少ない方法です。
ステロイド依存症の危険が高いので、良心的な医師は勧めない注射です。

2．は、アレルギー症状の原因となる物質を少しずつ注射して、徐々に体を慣れさせていく方法です。数年間、定期的に注射をしなければならないので手がかかります。たとえばスギ花粉の場合、スギの花粉エキスを少しずつ、何回も何回も注射することになります。

この治療ができる医師、医療機関が限られていますが、成功すれば、その後はアレルゲンにおびえることなく生活できる画期的な方法です。